不況時はハイテク新興企業を立ち上げるのに最適なタイミングなのだろうか。最近発表されたある研究によると、その答えはイエスのようだ。この研究では、米国の2007~09年の景気後退(リセッション)期に事業を開始し、最初の特許を取得したハイテク新興企業は、その前後数年間に設立された同業他社よりも長続きする傾向があることが分かった。また、景気後退期に設立された企業は、他の企業よりも革新的であることが多かった。この論文の共同著者で、米バンダービルト大学オーウェン経営大学院で金融学を教えるダニエル・バイアス助教は「マクロ経済トレンドの影響は、必ずしも直感的なものではない」と述べた。もう一人の著者は、スウェーデンのストックホルム商科大学で起業ファイナンス部門ステファン・パーソン・ファミリー・チェアーを務めるアレクサンダー・リュングビスト氏。