米映画製作会社スカイダンス・メディアは、米娯楽・メディア大手パラマウント・グローバルに対する買収条件を引き上げた。パラマウントの独立取締役委員会は間もなく、新たな提案を検討する見通しだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。修正案の具体的な条件は不明だが、パラマウントの議決権を持つ株主と持たない株主の双方にとって、さらに魅力的な内容になった。スカイダンスの以前の提案は、他の株主より支配株主のシャリ・レッドストーン氏に有利だと受け止められ、株主の不満を招いていた。パラマウントを巡っては、プライベートエクイティ(PE)投資会社アポロ・グローバル・マネジメントとソニー・ピクチャーズも買収に名乗りを上げた。両社は拘束力のない260億ドル(約4兆円)規模の共同買収案を提示した。