「A,B,Cの3人が卓球のシングル戦を『敗者は待機している人と交代する』のルールで進めた際、3人の試合数を見て全体の第2試合で負けた人がわかるか?」
これは知識や難しい計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる「論理的思考問題」のひとつ。論理的思考問題はGoogle、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験でも出題され、「スティーブ・ジョブズ超えの天才」と言われたあのピーター・ティールも自社の採用試験に取り入れた。これまでの正解が通用しない時代に必要な「思考力」を鍛える、「最高の知的トレーニング」でもある。
そんな論理的思考問題の傑作を世界中から収集し、解説した書籍が頭のいい人だけが解ける論理的思考問題だ。「論理的思考」「批判思考」「水平思考」「俯瞰思考」「多面的思考」が身につく67の問題を紹介。「頭のいい人の思考回路」がわかり、読むだけで、一生モノの武器となる「地頭力」が鍛えられると話題。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、「一部の情報から全体像を見抜ける人」だけが解ける問題を紹介する。(構成/石井一穂)

【思考力チェック!】A,B,Cの3人が順番に卓球のシングル戦をおこなった。『勝者は次の試合にも出て、敗者は待機している人と交代する』のルールで進めたところ、3人の試合数は「A:10試合」「B:15試合」「C:17試合」となった。全体の第2試合で負けたのは誰?イラスト:ハザマチヒロ

思考のとっかかりを見つけられるか?

 一部の情報から、全体像を見抜く。
 その思考をさらに鍛えるために、少しレベルアップした問題に挑戦してみましょう。

「温泉卓球の結果」

 温泉上がりのA,B,Cの3人が、順番に卓球のシングル戦をおこなった。
 ルールは以下のとおり。
『勝者は次の試合にも出る』
『敗者は待機している人と交代し、次の試合には出られない』

 最終試合が終了したところ、それぞれの合計試合数は以下となった。
  A:10試合
  B:15試合
  C:17試合

 全体の第2試合で負けたのは誰?

【思考力チェック!】A,B,Cの3人が順番に卓球のシングル戦をおこなった。『勝者は次の試合にも出て、敗者は待機している人と交代する』のルールで進めたところ、3人の試合数は「A:10試合」「B:15試合」「C:17試合」となった。全体の第2試合で負けたのは誰?

 イラスト:ハザマチヒロ

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