米バイデン政権は、サウジアラビアの防衛を支援する協定に関し、同国との締結に近づいていることが分かった。両国政府の政府当局者らが明らかにした。サウジとイスラエルの間の外交関係促進を狙った長期的取り決めの一環。ただ、今回の外交努力の成否は、イスラエルがパレスチナ独立国家に関与するか、また、ただちにガザでの戦争を終わらせるかどうかにかかっている。だが停戦交渉が数カ月にわたり実を結ばず、前週末にはイスラエル軍が人質奪還のためガザ中心部を急襲するなど、その前途は多難となっている。米政府はイスラエル指導者らに対し、長年求めていたサウジとの関係正常化や、アラブやイスラム世界でより受け入れられるための扉を開く機会を与えようとしている。その見返りとしてイスラエルは、現政府や国民の大半が反対しているパレスチナとの2国家解決に向け、信頼できる道筋を支持しなければならないことになる。
米、サウジに防衛協定を提案へ イスラエルとの関係正常化に向け
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