米実業家のイーロン・マスク氏は19日、フランスで開かれているカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルに参加し、自身が所有するXを巡って広告主に歩み寄る姿勢を示した。同氏は、7カ月前にはXから広告を引き揚げる広告主に対し、「くたばれ」と発言していた。マスク氏は広告業界で最も重要な年次イベントとされるカンヌライオンズで、広告大手WPPのマーク・リード最高経営責任者(CEO)と登壇。7カ月前の発言は、全ての広告主に向けられたものではないと説明した。同氏は発言が「言論の自由に関するものだった」と述べ、「広告主には自分たちのブランドと親和性のあるコンテンツの隣に広告を表示する権利がある。それは全く問題ない。だが彼らが反対するコンテンツがプラットフォーム上にあってはならないと主張することは、クールではない」と続けた。