中国の巨大港、米国の「裏庭」で建設進むペルーのチャンカイで建設が進む35億ドル規模の港は、中国の銀行融資で資金を賄っている ANGELA PONCE FOR THE WALL STREET JOURNAL

【チャンカイ(ペルー)】南米の太平洋岸の静かな町に、中国が巨大港を建設している。米国が長年裏庭と考えていた資源豊かな地域で、その影響力に変化が生じる可能性がある。

 水深が深いチャンカイ港の周りには、木製の小舟で釣りをする漁師やペリカンの姿がある。中国の習近平国家主席は年末に予定されている同港の落成式に出席するとみられており、実現すれば新型コロナウイルス流行後では初の南米訪問となる。中国がこの港をいかに重要視しているかがうかがえる。