米民主党の一部議員は大統領選に向け、ジョー・バイデン大統領に代わる候補者の擁立を求めているが、その勢いに陰りが見られる。バイデン氏が選挙から撤退しないと明確にしたことで、議員らは打つ手がない状況に追い込まれている。上下両院の民主党議員らは、バイデン氏とドナルド・トランプ前大統領による討論会以降で初めてとなる会合を9日に開催。議員らは苦境に置かれていることに不満を示したものの、投票まで4カ月を切る中で新たな候補者擁立に向けた協調的な動きは見られなかった。チャック・シューマー上院院内総務(民主、ニューヨーク州)は9日午後の会見で、「これまで述べてきた通り、わたしはジョーを支持している」と複数回述べた。