キンバリー・チートル氏(53)は1992年、大学を卒業する前に大統領警護隊(シークレットサービス)に志願した。彼女はこの仕事で約30年にわたり、歴史をじかに目撃してきた。13日に自身が歴史の一部となるまでは。
米同時多発テロが発生した2001年9月11日、チートル氏は若き隊員としてディック・チェイニー副大統領を警護するチームに加わっていた。首都ワシントンに攻撃が迫っていることを多くの人が恐れていたとき、同氏はホワイトハウスにいた。その後、ジョー・バイデン副大統領の警護チームに配属され、ジル夫人を担当。有能さと親しみやすさを兼ね備えるチートル氏は夫人と信頼関係を築いた、と元隊員らは語る。