7月13日(現地時間)、アメリカのトランプ前大統領が演説中に銃撃され、家族を守ろうとした元消防士の尊い命が奪われました。あらゆるトンデモ理論が登場していますが、それらを排除した上で、それでも明らかにおかしい点が1点だけあります。ここに「陰謀のリアル」が隠れているかもしれません。(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)
トランプ氏暗殺未遂事件には
「明らかにおかしい点」がある
ドナルド・トランプ前大統領の暗殺未遂事件以降、私のX(旧Twitter)には頻繁に陰謀を示唆するポストが表示されるようになってきました。タイムラインには「トランプ氏が事件の翌日にゴルフをしていた」など明らかなフェイク情報も流れてきます。
2024年の大統領選挙に関してはこのような「偽情報」がどう影響するかが重要な論点になっています。
同時にその背後にある「陰謀」の影響も実は重要です。ここは解説が必要でしょう。陰謀論というエンタメジャンルがあって、今回のような大事件が起きると必ずトンデモ理論が登場してSNS界隈をにぎわせます。
しかし、それとは別に「リアルな陰謀が存在する」ことをご存じない方が多いものです。理由は裏がとれないから報道されないのです。
ひとつわかりやすい例を挙げると、永田町界隈ではよく真偽不明の怪文書が飛び交います。ここからわかることは、誰が何の目的で陰謀を巡らせているのかはわからないが、陰謀が行われている事実があるということです。
今回のトランプ前大統領の暗殺未遂事件について、あらゆる陰謀論情報を排除したうえで、それでも明らかにおかしい点が一点あります。ライフルを持った20歳の青年が上った屋根の上に、警備の警官がひとりも配置されていなかったのです。