「やりたいことはたくさんあるけど、何もできていない」「仕事に追われているだけで1日が終わってしまう」。そんな人におすすめの本がある。『SUPER NORMAL 凡人が上位1%の「成功者」になる抜け道』(チュ・オンギュ著 藤田麗子訳)だ。原書は昨年韓国で発売され、超話題になっているベストセラー。「自分の人生が変わるきっかけになった」「今とはちがう人生を始めたい人には教科書のようになる本」と喜びの感想が多数寄せられている。今回は特別に、本書を一部抜粋・再編集して紹介する。

「会社に都合よく利用されてしまう人」の納得の共通点とは?Photo: Adobe Stock

「この仕事がうまくいかないのは、すべて僕のせいです」

「運」を「実力」と勘違いしているせいで不安を感じ、追いつめられてしまう人がいる。

僕が一緒に仕事をしている編集者は、自分が担当した書籍をなんとしてでもヒットさせなければならないというストレスに苦しんでいた。

本が売れなかったら、とてもつらい気持ちになるという。

僕は、ベストセラーになるのはどんな本なのかを彼に聞いてみた。

「大まかに4つの条件があります。
1つめは、著者が影響力の高い人であること。
2つめは、本を幅広く知らせるマーケティングをすること。
3つめは、本の内容がいいこと。
4つめの条件は、運に恵まれることです。ベストセラーになるには運が必要です」

「そのうち、あなたが自分でコントロールできるものは?」

「マーケティングと本の内容ぐらいですね」

「それなのに、どうして4つとも自分の責任だと考えて、ストレスを感じているんですか?」

「すべて自分の責任」と感じてくれる社員ほど都合のよいものはない

実際、会社で重宝されるのは彼のようなタイプだ。

「運の領域」まで「実力の領域」だと思い込み、「僕にすべて任せてください!」と飛び込んでいく社員。

こんな情熱的な社員がいれば、会社としてはありがたいだろう。

逆に、次のような社員をほしがる会社はないはずだ。

「私が担当する仕事の内容を、「運」と「実力」の領域に分解してみました。
○○については「運の領域」なので、どうしようもありません。
△△は「実力の領域」なので、私がこのようにやってみました。
だから、売れなくても私のせいではないし、
ヒットしたとしても別に私の手柄というわけじゃありません」

こんな社員を好む社長がいるだろうか?

しかし、あなたが会社員なら、「もう会社の奴隷になるな」とお伝えしたい。

社内のプロジェクトがうまくいかなかったとしても、すべてがあなたのせいというわけじゃないのだ。

※本稿は『SUPER NORMAL 凡人が1%の「成功者」になる抜け道』を一部抜粋・再編集したものです。