「どうせ自分はうまくいかない」「一生何者にもなれない人生なのかも……」。そんなふうに自信をなくしている人におすすめの本がある。『SUPER NORMAL 凡人が上位1%の「成功者」になる抜け道』(チュ・オンギュ著 藤田麗子訳)だ。原書は昨年韓国で発売され、超話題になっているベストセラー。「自分の人生が変わるきっかけになった」「今とはちがう人生を始めたい人には教科書のようになる本」と喜びの感想が多数寄せられている。今回は特別に、本書を一部抜粋・再編集して紹介する。

【つまらない人生が一変!】ごくふつうの人が爆発的に成長する「たった1つのヒント」とは?Photo: Adobe Stock

「うらやましい」「あいつはずるい」で終わらせてはいけない

成功した人を見ると、「あの人にはうまくいく理由があったんだ」と決めつけて、自分には無理だと言い聞かせていた。自分で自分の限界を決めてしまっていた。

「ビジネスで成功した人は、もともと実家がお金持ちだったんだよ」
(僕は裕福な家に生まれてないからなぁ)

「あの人は学歴が高いからうまくいったんだな」
(僕はそこまで学歴が高くないし)

「あの人はプロだから成功したんだ」
(僕は何かの専門家ってわけじゃないから)

「あの人には華麗な人脈があるからなぁ」
(僕には特別な人脈がない)

「世の中」という舞台で、自分は主役ではなく、“脇役”にすぎないと感じ、つらかった時期がある。

お金持ちの人、名門大を出た人、人脈が広い人、優れた技術を持つ専門家……そんな人と向き合うと、いつも気持ちがひるんだ。

彼らの成功を認められず、何かズルをしているにちがいないと考えた。

この世は、そんな特別な人々のためだけに存在している気がした。

僕のための場所はどこにもないように思えた。

これからもきっと僕が主人公になることはないのだと思うと、絶望的な気分になった。

僕の事業がうまくいくはずがない――。

レンタルスタジオの事業を始めたときも、こんな考えにとらわれていた。

「絶対にうまくいくはずがない状況」から奇跡が起きた!

そんなある日、スタジオのスタッフが僕にこんなことを言った。

「うちのスタジオは狭いから、規模の大きい雑誌の撮影はできませんよね」

それを聞いて、僕のプライドが傷ついたことを相手に悟られたくなかった。

だからその場では「うん、そうだね」と答えたが、帰宅してから一晩中「狭いスタジオで撮影された雑誌の写真」を探しまくった。

そこまで必死になった理由は、自責の念に駆られたせいだったのか、なんだったのかは思い出せない。

ついに求めていたような写真を見つけ出し、スタジオの広報ページに撮影イメージの1例としてアップした。

するとしばらくして、思いがけないことが起こった。

僕のスタジオが、『ハーパーズ バザー・コリア』〔世界約30カ国で発行されている女性向けファッション誌の韓国版〕という有名な雑誌の撮影に使われることになったのだ!