定年後も働く意志はあるものの、どうやって働くかイメージが湧かない人もいると思います。定年予備軍の50代になったら、将来のキャリアにつながるような副業に取り組んでみるのも一つの手です。好きなこと・得意なことを教える仕事や、人の悩みを解決するコンサルティング、コーチングなど、経験やスキルをシェアする副業の経験は、将来の独立・起業につながるかもしれません。(社会保険労務士 佐佐木由美子)
今から副業(複業)をしておくべき?
定年を見据えて、今から副業をしておくべきか、考える人もいるのではないでしょうか。近年、厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を出すなど、多様な働き方の促進に力を入れており、「副業・兼業」のほか、複業、パラレルワーク、ダブルワークなどさまざまな言葉が広がっています(以下、「副業」としてまとめます)。
副業の目的として「収入アップ」を掲げる人は多いですが、定年予備軍の50代となれば、これからのキャリアにつなげる、という視点で考えてみてはいかがでしょうか。人生100年時代、長く働いていくことを考えれば、定年を気にせず仕事ができる独立・起業という選択肢も十分に考えられます。とはいえ、いきなり会社を辞めて起業するのはリスクが高いもの。そこで、在職中からこれまでのキャリアを活かせる、あるいは興味ある分野で副業をしてみるのは、現実的なステップといえます。
好きなこと・得意なことを教える仕事や、人の悩みを解決するコンサルティング、コーチングなど、経験やスキルをシェアする副業にトライすることで、継続的な収入と単価アップを目指すことが可能となるかもしれません。