定年予備軍の50代に「副業」のススメ～その時“やってはいけないこと”とは？

会社に内緒で副業はダメ？

「副業をするなら、会社に内緒で……」と思う気持ち、わからなくはありません。けれど、副業をする際は、まず勤務先の就業規則などで、副業を行うことが可能かどうか、どのような手続きが必要になるのか確認しましょう。近年は、国も副業・兼業の働き方を推進していることから、副業を解禁する企業も増えつつあります。

勤務先に届け出て、堂々と副業をしよう　拡大画像表示

副業・兼業に関する届出様式例　出所：厚生労働省

『1日1分読むだけで身につく定年前後の働き方大全100』（自由国民社）佐佐木由美子 著

　厚生労働省のモデル就業規則では、（1）労務提供上の支障がある場合、（2）企業秘密を漏洩する場合、（3）会社の名誉や信用を損なう行為や信頼関係を破壊する行為がある場合、（4）競業により、企業の利益を害する場合、には制限や禁止をできるとしています。この4つの事項は、特に気をつけたいものです。

　会社に何ら断りもなく、副業を認めている企業はほとんどありません。もし、会社に内緒で副業を行い、その事実が明らかになったときは、就業規則に違反することとなり、懲戒処分を受けてしまうリスクがあります。そんなことになったら元も子もありません。

　まずは勤務先における副業の方針を確認しましょう。一切認めない、という企業は時流から考えて少ないと思いますが、どうしても言い出しにくい場合や難しい場合は、収入を伴わないボランティア等で手始めにトライしてみる、というのも一案です。