中国で昨年設置された太陽光発電施設の容量が、米国でこれまで建設された施設の容量を上回った。急速に増える太陽光発電施設に農地が侵食されている地域もあり、中国政府は国内の自給自足を目指す習近平国家主席の目標が損なわれかねないと懸念している。太陽光発電プロジェクトは再生可能エネルギー需要の高まりを追い風に、特に国の補助金を含めると十分に利益を生み出すものとなっている。そのため一部の企業や地方政府当局、農家は、耕地の開発を禁じる中央政府の命令に逆らって、かつて農作物の栽培に充てられていた土地を転用して利益を得ようとしている。この問題は、中国国営中央テレビ(CCTV)が今年になって報じたことで全国的な注目を集めた。
中国で太陽光施設が急増、農地を侵食
習国家主席が推進する二つの優先政策が現場で衝突
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