米連邦捜査局(FBI)は12日、ドナルド・トランプ前大統領の選挙陣営に対するサイバー攻撃を捜査していると発表した。イランによる米大統領選介入への懸念が高まる中、米政府がイランによるハッキングおよび漏えいの疑いについて捜査していることが初めて明らかになった。FBIの捜査がどのような結果をもたらすかは不明だ。FBIは詳細についてコメントしなかった。トランプ陣営はイランが関与したと主張しているが、米政府はイラン関与の有無について公式見解を示していない。選挙を巡り、米政府内ではイランが安全保障上最大の懸念事項として急浮上している。米情報当局は7月、11月の大統領選に対する外国の脅威について異例の記者会見を開き、ロシアが「突出した脅威」であるとの従来の見解を改めて示した。イランによる脅威はそれに比べれば小さく、選挙を混乱させるために社会的緊張の悪化を狙ったものだと説明していた。