人工知能(AI)がインドのITアウトソーシング業界を揺るがしている。業界は変化に適応しようと方向転換を図っているが、人気の仕事が大量に失われるかもしれない。インドの大手アウトソーシング企業は既にAIを使っており、事業全般にAIを組み込む予定だ。そうなると、いわゆる「ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)」業界の、コールセンターの運営など基本的な作業を行うローエンド業務は守られないかもしれない。「私が単純なコンタクトセンターサービスをやっているだけだったら、たちまち生成AIに取って代わられるだろう」。インドのテクノロジーサービス企業で米国に上場しているWNSのケシャブ・ムルゲシュ最高経営責任者(CEO)はそう話す。「それだけのことだ」
AIで激震、インドのアウトソーシング業界
人気のコールセンター業務を直撃
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