米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は、大統領には金融政策と金利に関して一定の影響力が与えられるべきだと提案したことで、高潔な影響力のある人たちの怒りを再び買った。連邦準備制度理事会(FRB)の独立に干渉しようとするなんてとんでもないと、民主党の大統領候補であるカマラ・ハリス副大統領のほか、評論家たちは一斉にトランプ氏批判の声を上げた。これは、卑劣な人物として描かれるトランプ氏の道徳観に関するもう一つの逸話にとどまらない問題で、もっと調査すべきことがある。トランプ氏は「大統領は少なくともそこ(政策決定)で意見すべきだと私は思う」と8日語った。どんな質問でも受け付け、遠慮せずに答えるいつもの記者会見でのことだ。「私の場合、たくさんのお金を稼ぎ、非常に成功したと思う。そして多くの場合、FRB議長やFRBで働く人たちよりも良い直感を持っていると思う」と続けた。
【社説】中央銀行家としてのトランプ氏
金融緩和志向だが、FRBの誤りについての指摘は一理ある
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