米国のインフレ率は7月も鈍化を続け、連邦準備制度理事会(FRB)が来月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに踏み切る根拠を決定的なものにした。労働省が14日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.9%上昇した。これは2021年以来の低水準で、エコノミスト予想の3%をやや下回った。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数の上昇率は3.2%となり、同じく3年ぶりの低水準だった。インフレが持続的かつ広範に鈍化すれば、FRBが労働市場の潜在的な弱さを下支えすることに注力する余地が広がる。ネーションワイドのチーフエコノミスト、キャシー・ボスジャンチッチ氏は、今回のデータは「非常に勇気付けられるもので、FRBが金融緩和プロセスを開始する上で大きな自信になるはずだ」と述べた。