WSJに掲載されたニュースからキーとなる単語や文を選び、その意味と背景を解説する「英語でニュース深読み」。今回はspook。少しくだけた言葉だがニュースや記事では意外とよく使われ、金融市場の話題でしばしば登場する。語源はオランダ語の「幽霊」といわれている。ここで取り上げるspookは動詞だが、より知られているのは形容詞のspookyだろう。「幽霊が出るみたいだ=気味が悪い」という意味で、口語としての利用が多い。洞窟などに小さい子どもを連れて行くと「It’s spooky in here.」と言って泣きつかれる。転じて、spookは「怖がらせる」または「不安にさせる」という意味になる。金融の報道では、怖がっているのは子どもではなく投資家のことが多い。例えば、「株価の急落を目の当たりにしておびえる投資家」は「Investors were spooked by plummeting stock prices.」となる。