外大在学中に南米を放浪→雑誌編集者→司法試験突破!「異色すぎる女性弁護士」の合格体験記丸山由紀弁護士(弁護士ドットコム撮影)
*本記事は弁護士ドットコムニュースからの転載です。

 音楽がきっかけで中南米にハマり、大学を休学してメキシコからコロンビアまで放浪。帰国後、編集者の道を歩んだが、法律を通じて、日本にいる中南米の人たちを手助けしたいと考えるようになった。

 弁護士登録前の行政書士時代を含め、かれこれ20年以上にわたり、在留外国人の入国関連のサポートをしてきた丸山由紀弁護士だ。「法律の道に行くと焦点が定まるまでは、結構、行き当たりばったりの人生を送っていましたね」と笑いながら振り返る。

 音楽雑誌の編集者時代の彼女を知る者にとって「行き当たりばったり」という言葉は、やや意外にも聞こえるが、そもそも法曹界へ転身する契機は何だったのか。そして外国人を取り巻く問題をどう見ているのか。(取材・文/塚田恭子)

音楽きっかけに「中南米」の世界へ

「英語以外の外国語を学んでみたい。使い道が広そう」。そんな理由で東京外国語大のスペイン語を専攻。音楽をきっかけに中南米に興味を持ち、1年間の派遣社員で旅行資金を貯めると、休学してメキシコに渡った。