物流大手が「外国人ドライバー」100人の大量採用!背景にある“深刻な事情”とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

センコーグループホールディングス(本社・東京都江東区、福田泰久社長)は、2032年までに特定技能資格外国人ドライバーを100人採用する計画だ。まず、25年4月の第1期生受け入れを目指す。社内で設定したモデル事業所で受入ステップを構築し、グループ内へ水平展開する。当面は、グループ内の倉庫作業に従事する外国人技能実習生からの採用をベースとするが、将来的には海外からの特定技能資格ドライバー採用も視野に入れる。(カーゴニュース編集部)

*本記事はカーゴニュースからの転載です。

外国人在留資格の「特定技能1号」へ
「自動車運送業」が追加された

 外国人ドライバーを巡っては、24年4月に外国人在留資格の「特定技能1号」へ「自動車運送業」が追加された。センコーでは車両1万台体制を経営目標のひとつに据える中、ドライバーの安定的な雇用を重要課題と認識。現在の保有車両台数は7000台、ドライバー数は約7000人に上るが、うち約4割が50歳以上で、10年後には定年退職などで約1000人のドライバーが消失する見通しにあり、「1万台体制に対応するには、現状でも3000人以上のドライバー確保が必要となる」(菅野祐一・センコーグループHD人材派遣事業部課長)として、特定技能資格を持つ外国人ドライバーの“戦力化”を決めた。