101歳、現役の化粧品販売員として活躍している堀野智子（トモコ）さん。累計売上高は約1億3000万円で、「最高齢のビューティーアドバイザー」としてギネス世界記録に認定されたキャリア61年のトモコさんが、年をとるほど働くのが楽しくなる50の知恵を初公開した話題の書『101歳、現役の化粧品販売員 トモコさんの一生楽しく働く教え』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものをお送りする。佐藤優氏（作家・元外務省主任分析官）が「堀野氏の技法は、ヒュミント（人間による情報収集活動）にも応用できる」と絶賛（日刊ゲンダイ・週末オススメ本ミシュラン）する世界一の先輩による“人生訓”は、アナタの疲れた心を元気にしてくれる！
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リーダーが自ら手本となり
メンバーの士気を高める
私は営業所の所長となりましたが、営業所としての売り上げ目標は、月額200万円でした。当時は営業所にも売り上げごとにランクがあり、200万円以上だと上位に入れるんです。
営業所としての売り上げを増やすには、まずは営業所長である私自身が頑張って、成績を上げてお手本を見せないといけないと思いました。やはり上の者が成果を出すと、メンバーみんなの励みになりますからね。
事務員として営業所に入ってくれた私の同級生が、頭がよく、きびきび動くし、営業所員への気配りもできる人だったので、とても助かりました。安心して事務を任せることができたばかりか、雑用も嫌がらずに、よくやってくれたんです。
仕事を任せて仕事に集中
彼女が入社する前は、ポーラの本社から届いた商品を開梱してチェックし、商品別に備品の棚に並べる作業を私1人で担っていました。
そう大きな営業所ではないので、さほど時間がかかるわけではないのですが、経理などの事務作業もあるので、必然的に私の作業量は多くなってしまいます。
事務作業と商品管理、この2つを任せることができたのは、本当にありがたかったです。
勤務先のラッキーな立地
また営業所の立地は、私にとって、とてもラッキーでもありました。なんと、主人の勤務先と道路をはさんで向かい側に建っていたのです。
仕事中、主人が外回りから帰り、駐車場で車を降りるのが見えるほど間近でした。
主人は車通勤をしていたので、仕事終わりの時間が近いときは示し合わせて、一緒に車で帰宅することもありました。バスに乗って帰るのと違って、主人の車に乗せてもらえたときは、心身のほぐれ方が違いましたよ。
個人と営業所の売り上げ
有能な同級生の事務員と、うれしがって私を車に乗せてくれる主人のおかげで、営業所長時代は仕事に集中することができました。
私の売り上げは月60万円くらいだったでしょうか。私がスカウトした人がその次で月30万円くらい。営業所全体の売り上げとしては、月180万円くらいありました。
新商品をよく勉強する
福島では売り上げ上位の営業所だったので、営業所の会合でも士気は高まりました。
新商品が出ると、まず私たち営業所長が呼ばれて、商品知識や使い方の講習を受けます。それを各自が営業所に持ち帰り、講師になってセールスレディに教える仕組みになっていました。
私も新商品の勉強をよくしましたが、メンバーのみんなも熱心でした。
共通の目標で士気を高める
月1回の営業所の会合は、1日がかりです。朝10時に集まり、営業所の売り上げ状況を報告したり、新商品の勉強会をしたりします。
お昼には仕出し弁当をみんなで食べ、私が持ってきたお菓子をつまんだり、お茶を飲んだりしてなごむ時間もありました。
「来月こそは売り上げ200万円になるように頑張ろうね！」なんて言い合うことで、連帯感が生まれ、「さあ、明日から頑張るぞ！」という気持ちになることができました。
※本稿は、『101歳、現役の化粧品販売員 トモコさんの一生楽しく働く教え』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものです。
