バフェット氏が保有削減のバンカメ株、買い妙味もバンカメが大量の債券を保有していることは懸念材料になっていたが、利下げになればこれが強みに変わる
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 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイは最近、長年保有してきた米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)の株式の一部を売却した。他の投資家は購入を検討してもいいかもしれない。

 バンカメ株はここ1カ月で約5%下げており、下落率は主要銀行で構成するKBWナスダック銀行株指数の約1.5%よりも大きい。バフェット氏のこれまでの実績を踏まえれば、売買で同氏の方針に倣おうとする人がいても、批判はしにくい。ただ、バークシャーの動機は不明瞭だ。また、同社は8月中旬時点でバンカメの発行済み株式の約12%を保有していたことがダウ・ジョーンズ・マーケット・データで示されている。バークシャーはバンカメへの投資ですでに数十億ドルの利益を手にしている。