カナダのコンビニエンスストア大手アリマンタシォン・クシュタールは、大型買収に手を出しては失敗を繰り返してきた。今回のターゲットは「セブン―イレブン」を展開するセブン&アイ・ホールディングスだ。見込み薄の長丁場になるかもしれないが、試す価値はありそうだ。
両社は先週、クシュタールがセブン&アイに買収提案をしたことを認めたものの、提示額には言及しなかった。買収には大きなハードルがいくつかある。セブン&アイの取締役会と日米の規制当局だ。それでも、「サークルK」のオーナーで米コンビニ業界2位のクシュタールが、同1位のチェーン店を買いたくなる理由はいくつもある。