「自分の人生を変えたい」と思っている人におすすめなのが『SUPER NORMAL 凡人が上位1%の「成功者」になる抜け道』(チュ・オンギュ著 藤田麗子訳)だ。原書は昨年韓国で発売され、超話題になっているベストセラー。「今までの思考を変えてくれたすばらしい本」「自分の人生をあきらめずに、まずはやってみようみようという気になった」「今とはちがう人生を始めたい人には教科書のようになる本」と喜びの感想が多数寄せられている。今回は特別に、本書を一部抜粋・再編集して紹介する。

うまくいかない時期でも心が折れない「すごい考え方」とは?Photo: Adobe Stock

本当に数字はすべてを証明してくれるのか

「数字を出してください」

他のものはいいから、とにかく実績だけを見せろという恐ろしい言葉だ。

学生も会社員も自営業者も、数字で評価される世の中である。世間はいつも数字という結果で実力を証明しろと要求する。

オーディション番組の優勝者が、最高の実力と魅力を持つ歌手として認められ、車の販売台数がもっとも多いディーラーが、優秀な社員と認められる。成果主義の社会では、当然の言葉に聞こえる。

もう一度考えてみよう。

本当に「結果」が「実力」なのだろうか?

プロセスに不備があっても、運に恵まれて思いがけない成果を出す人もいる。

正しいプロセスでベストを尽くしたのに、運悪く失敗する人もいる。

成功は複雑な条件が絡み合って生まれるが、多くの人は前者を称賛し、後者には厳しい評価を下す。

しかし、結果だけがすべてを証明するわけではない。

プロセスのほうがずっと重要だ。

「もうがんばれない」「休みたい」と思ったときに僕がやったこと

僕が運営するYouTubeの登録者数が10万人ぐらいになった頃のことだ。

このとき、僕はもう限界かもしれないと感じていた。

1日3~4時間しか寝られず、仕事に出かけるときはついため息が漏れた。

「いつまでがんばり続けられるだろうか?」

くじけそうになってきた頃、僕は“キープゴーイング”すべきかどうか、しばらく悩んだ。

正直言って、そろそろ休みたかった。

それでも立ち止まることなく、YouTubeにいっそう多くの時間と誠意を注ごうと決めた。

成功させたいという気持ちのほうが大きかったからだ。

今振り返ってみると、その選択は正しかった。

努力している人には、いずれ「神様」がほほえむ

YouTubeチャンネルを成長させたい、という僕の目標ははっきりしていた。そのためには、実力を伸ばさなくてはならない。

僕の動画が多くのユーザーの目に触れて、数百万の再生回数を記録する「大ヒット動画」になることや、登録者数が爆発的に増加することは、自分でコントロールできる領域ではない。

「YouTubeのアルゴリズム」という神にゆだねるしかない、「運の領域」に属する。

でも、台本作成、編集といった「実力の領域」では、自分が努力すればいい。

睡眠時間を削ってでも実力をつけていけば、今よりいい結果が出せるはずだ、という確信があった。

その後、短期間で登録者数が激増したのは、運がよかったからではなく、僕が実力を伸ばしたからだろう。

困難な時期こそ、実力を磨き上げる

このように、準備ができている者だけが目にすることのできる光がある。

YouTubeのアルゴリズムの恩恵も、その1つだ。

あなたがこれまでにアップした動画の1本が、おすすめ動画に表示されて、話題を集めたとしよう。

30万人の人がこの動画を見たとしたら、そのうち何人がチャンネル登録をしてくれるだろうか。

内容のクオリティーや興味をそそるサムネイル、気の利いた字幕や編集などが、チャンネル内のその他の動画でも証明されなければ、単なる一発屋で終わってしまうかもしれない。

なかなか結果が出ないときは、「努力したって意味がない」と思ってしまうこともあるだろう。

努力の価値を実感できず、やる気が失せてしまうのだ。

あなたの試みは成功するかもしれないし、失敗するかもしれない。

それでも、実力の領域をブラッシュアップしていけば、きっと昨日よりいい未来に出会えるはずだ。

※本稿は『SUPER NORMAL 凡人が1%の「成功者」になる抜け道』を一部抜粋・再編集したものです。