「自分の人生を変えたい」と思っている人におすすめなのが『SUPER NORMAL 凡人が上位1%の「成功者」になる抜け道』(チュ・オンギュ著 藤田麗子訳)だ。原書は昨年韓国で発売され、超話題になっているベストセラー。「今までの思考を変えてくれたすばらしい本」「自分の人生をあきらめずに、まずはやってみようみようという気になった」「今とはちがう人生を始めたい人には教科書のようになる本」と喜びの感想が多数寄せられている。今回は特別に、本書を一部抜粋・再編集して紹介する。
多くの人がお金儲けに失敗する理由
お金持ちになれない人が多いのはなぜなのか?
主な理由を1つだけ挙げるとしたら、それは「挑戦しないから」だ。
人は新しいことを始めたがらない。失うのが怖いからだ。
行動経済学の「損失回避の法則」という有名な理論がある。
ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーの実験によれば、人は同じ金額を得たときに抱く満足感より、失ったときに抱く喪失感のほうが2倍以上も大きいという。
10万円を稼いだときの満足感を100とすると、10万円を失ったときの喪失感は200以上になる。
多くの人がすんなり新しいことに挑戦できず、お金持ちになれないのはこのためだ。
しかし、挑戦しなければ何も変わらない。今のまま生きていたら、同じ人生が続いていくだけだ。
大切なアイデアを「可能性」だけで終わらせるな
「ポテンシャルが高い人」という評価を受けたことはあるだろうか?
僕は社会に出たばかりの頃、そう言われたことがある。
はじめは褒められているのかと思ったが、時が経つにつれてそうではないと気づいた。
「有能なプロデューサーになれる可能性」「貧しさから抜け出せる可能性」「10億円の資産を手にする可能性」……そのすべてが可能性だけで終わったとしたらどうなるだろう。
挑戦できなかった可能性が高ければ高いほど、深い後悔に苛まれて生きることになるにちがいない。
将来、後悔しないための唯一の方法は、可能性のリストに書かれた内容を今すぐにすべてやってみることだ。
そうすれば、失敗することはあっても後悔はしない。
おいしいチョコレートから先に食べよう
おいしいチョコレートとまずいチョコレート、1つずつ入った箱をもらったとする。
あなたは、どちらのチョコレートから先に食べるだろうか?
先にまずいチョコレートを食べて、おいしいチョコレートを残しておけば、残りの1つを食べることを想像しながら幸せな気分で過ごせるかもしれない。
しかし、途中で誰かに箱を奪われてしまったら?
最後のチョコレートのうっとりするような味を永遠に知ることができず、大きな心残りを抱えることになるかもしれない。
人生は有限だ。何も始めようとせずにためらうのは美徳ではない。
※本稿は『SUPER NORMAL 凡人が1%の「成功者」になる抜け道』を一部抜粋・再編集したものです。