パレスチナのイスラム組織ハマスは、イスラエル軍が人質救出作戦を続けるなら人質をさらに処刑すると警告した。だがこれは、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に対して停戦に応じるよう圧力を強めたいハマスにとって「もろ刃の剣」であり、重要な交渉カードを失うことにもなりかねない。ハマスは、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの空爆で人質が死亡したと数日にわたり主張していたが、今月2日に新たな声明を出し、人質を処刑したことを示唆した。さらに、イスラエルが人質解放のために軍事力を行使すれば、再び同様の行動に出るとした。イスラエルの人質救出作戦は、人質解放と戦闘終結で合意がまとまらない限り、終わらないとみられる。