
ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が国内で初めてとなる工場閉鎖の可能性を示唆したことは、強力な労働組合との対立を不可避にするとともに、社名を冠した中核ブランドへの圧力が強まっていることを浮き彫りにした。
VWの経営陣は、同社の電気自動車(EV)への移行がますます困難になる中、2日に工場閉鎖の可能性に言及した。昨年12月に労組指導部と合意したVWブランドの「業績改善プログラム」は、今年上半期の業績不振により、もはや利益目標を達成するには不十分だと述べた。
「経済環境はさらに厳しくなり、新たな競合他社が欧州市場に参入している」と、オリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)は声明で述べた。