「理不尽」に対して、布石を打とう

上司からの指示や指導がコロコロ変わることは現代でも多くあると思います。

職場で出世をする人は、こういった際にも自分の身を守る行動を即時に取ります。つまり、突きつけられた「理不尽」な指示に対して、必ず何かの対策を打つのです。ただ単に、何の条件も付けずに動くようなことは絶対にしません。

こういった場面において大事にしてもらいたいのが、文書・メールを活用して、布石を打っておくという手法です。

口頭での不毛な「言った、言わない論争」は、上司との戦いにおいては負ける可能性が高いですし、そもそも論争に勝ったところで上司からの評価が下がってしまうのでオススメはできません。まさに、「理不尽」と言うしかない、最悪の状況ですよね。

「指示内容に間違いがないかご確認ください」とメールを送る

ここで重要なのが、メールをうまく活用して自分の身を守れるようにする具体的な立ち回りの内容です。

もしあなたが上司から理不尽な「指示」を受けたら、まず、指示の内容と作業期限を明確にする「上司からの指示リスト」を作りましょう。その際に例えばExcelを活用して一覧性を持たせることを意識すると、降ってくる指示事項の優先順位をつける時にも役に立ちます。

リストができたら、必ずこれを上司に「メールで送る」ようにしてください。ここで、「指示内容に間違いがないかご確認ください」と文中に添えるようにしましょう。そうすることで、仮に上司が「指示通りでない」と後から言ってきてもそのメールがあなたの身を守ってくれます。

あなたはそのファイルに書いてある通りに業務をしただけなので、それは「上司が訂正しなかったことが悪い」となるからです。

さりげなく「証拠」をデータに残そう

このようにして、上司にイヤミにならない形で証拠を残すクセをつけましょう。

仮にこのような対応をしても理不尽な指示が続いてしまう場合、それは歴としたパワハラになります。メールは口頭での指示とは異なり、データとしていつまでも残ります。ほんの少しの作業ではありますが、何かあった時にはこの習慣があなたの身を守ってくれるはずです。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部を元に編集・調整・加筆した原稿です)

著者:最短出世中・現役エリートメガバンクブロガー たこす
本部公認で副業としてブログを運営する、年収1400万円の現役メガバンク行員。10年以上メガバンクという極限の環境で生き残り、最短で出世街道を歩んでいる。新卒で配属された支店で猛烈なパワハラ上司に理不尽に詰められ続ける過酷な労働環境の中、理系的な分析手法によって独自の「高コスパな仕事術」を編み出す。証券会社に出向して花形の投資銀行業務に携わった後、銀行に戻って上場企業を中心とした大企業営業を経験。現在も本部勤務を続けている。