中国が最近行った日本の領空・領海への侵入は、インド太平洋地域の国々を威嚇して支配しようとする中国政府の取り組みを著しくエスカレートさせている。これに対して日本政府は、こうした侵犯行為に対する検知能力を強化するため、数千億円規模の衛星網整備計画を発表した。
中国の「漁船」は過去に、日本・台湾・中国が領有権を主張している尖閣諸島周辺を定期的に航行した。その後、中国の海警局船や軍用艦船が現れるようになり、中国政府の強硬姿勢が強まった。米政府は尖閣諸島に対する日本の領有権を明確には認めていないが、日米安全保障条約に基づき尖閣諸島を防衛すると確約している。
このように中国の海洋進出はエスカレートしているが、同国はそれ以前から台湾の領空・領海に侵入し、南シナ海の大半の領有権を主張していた。係争中の島や浅瀬、岩礁を巡る中国海軍とフィリピンとの衝突は大きく報じられた。ベトナムなどの国も頻繁に中国の挑発を受けている。