私たちの生活には、いろいろなところで神様の存在を感じられることがあります。身近なところでは、「初詣」。受験生なら「合格祈願」。ビジネスパーソンなら「商売繁盛」。名だたる経営者も、日本の歴史をつくった戦国大名や歴代天皇も、神様を信仰し、力を借りて成功を収めてきました。漫画やゲームのキャラクター名でつかわれていることもあります。もしかしたら、ヒットの要因は、神様のご利益かもしれませんね。
日本には、八百万(やおよろず)の神様がいると言われています。膨大な神様の中から100項目にわたって紹介する新刊『最強の神様100』には、古代から現代まで、めちゃくちゃ力のある神様が登場します。最強クラスの神様なので、ご利益も多種多様。
今回は、誰もが気になる「仕事運」ベスト3の神様をご紹介いたします。(初出:2021年11月9日)

仕事運の神様ベスト3!「神社分析」のリュウ博士がおすすめ【書籍オンライン編集部セレクション】Photo: Adobe Stock

仕事運ベスト3位:サルタヒコ

 仕事運3位に登場した神様は、サルタヒコ。新しく物事を始める、起業するなど、経営者やクリエイターに人気の「道案内」「道開き」の神様です。

 サルタヒコは新しい道を切り開くご利益があり、起業する人はサルタヒコの神社に参拝するのが定番です。松下幸之助氏も篤く信仰していました。

 サルタヒコの神社で代表的なのは、夫婦岩で有名な三重県伊勢市の二見輿玉(ふたみおきたま)神社。沖合の海中に沈む石「輿玉神石(おきたましんせき)」をご神体とします。

 その他、琵琶湖に鳥居の立つ白鬚(しらひげ)神社(滋賀県高島市)、佐太(さだ)神社(島根県松江市)、大麻比古(おおあさひこ)神社(徳島県鳴門市)などで祭られています。

 何かを始めるにも、スタートダッシュを決めたい人は、ぜひ、足を運んでみてください。

仕事運ベスト2位:シタテルヒメ

 仕事運2位に登場した神様は、シタテルヒメ。恋も仕事も最高の女神で、実は「七夕の織姫」で、日本に機織り技術をもたらした一族の神でした。

 前祝いがシタテルヒメ式の願いの叶え方。他人におめでたいことが起こったときに、自分のことのように喜べたら、それが前祝いです。ご利益の本質は、「人の喜びを分かち合える自分になること」なのです。

 仕事など人間関係で悩んでいる人、天職を見つけたい人には、ピッタリの女神様でしょう。

仕事運ベスト1位:フトダマ

 仕事運1位となった神様は、フトダマ神の世界の占い師で、金運に強い神様です。フトダマは「産業の神」でもあり、つまり「経済活動の神」です。商売している方なら、一度は千葉県館山(たてやま)市の安房(あわ)神社にご参拝ください。

 その安房神社、著名な経営コンサルトの故・舩井幸雄氏曰く、参拝すれば「一生お金に困らない」と、三大金運神社にあげるほどでした。

 私も安房神社に参拝すると、お仕事の依頼がよくきます。知人も安房神社に参拝するとすぐにいい仕事が決まり、よく参拝する千葉の友人は、年商1億円を超えました。

 ズバリ行くなら、経営者。行って損はないでしょう。また、奈良県橿原市の天太玉命神社、京都市の金札宮(きんさつぐう)などで祭られています。

*本原稿は、『最強の神様100』より一部抜粋、再編集したものです。