ダメな人は目標を見誤る

 実はこれ、私のいるお笑いの世界でも同じことが起きます。どういうことかと言うと、やる気だけで空回りしてしまう芸人は「舞台の数」だけを目標にしてしまうのです。

 一見すると悪くないように思いますが、よく考えてみると本質ではないですよね。芸人の仕事は舞台にたくさん立つことではなく、お客さんを笑わせることです。舞台数だけを考えて、本質を見失った芸人が活躍できるでしょうか。

 仮に『M-1グランプリ』などの大舞台を目指していた場合、数よりも質にこだわるべきですよね。ある程度数も必要だとの狙いがあればいいですが、とにかくたくさんこなそうと思っているだけなら、その人が成長することはまずありません。

 この大事なポイントを多くの人は忘れてしまうのです。