どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。最短出世中・現役メガバンカーのたこす氏による「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から「こんな本が30年前に欲しかった」「今までにない知恵がつく」「上司には絶対に見せられない」と話題沸騰中である。今回はその中から「出世しない人の共通点」についてお伝えする。(取材・構成=ダイヤモンド社・榛村光哲)

職場の「定時に帰る人」が、たとえ優秀でも出世できない本当の理由<最短出世中・現役メガバンカーが教える>Photo: Adobe Stock

「6時出社で18時に帰る人」と、「8時出社で20時に帰る人」

 あなたは、朝6時に出社して夕方18時に帰る人と、朝8時に出社して夜20時に帰る人の評価に違いがあると思いますか。もちろん労働時間も仕事の質も同じとして考えてみてください。

 物理的にはどちらも同じ労働時間なわけですから優劣はつかないように思うかもしれませんが、多くのJTC(=伝統的日系企業)ではなぜか朝8時に出社して夜20時に帰る人の方が高く評価されがちな傾向にあると考えています。

 なぜこのような現象が起こるのか、今回はこの理由について考えてみましょう。