高山一実さんとテスタさんPhoto by Shinya Morimoto

累積利益が100億円にのぼる個人投資家のテスタさんに元乃木坂46の高山一美さんが「10年で1億稼ぐ投資術」を聞く短期集中連載。第3回は、「テスタさんが最初の1億円を達成するまでにしたこと」を取り上げる。(構成/ダイヤモンド・ライフ編集部 松本幸太朗)

「最初の6年で1億円」
テスタさんの投資術

高山一実さん(以下、高山) テスタさんは実際に投資した個別株が100倍とまではいかないですけど、何十倍とか、10倍とか、そういうふうになったご経験ってありますか。

テスタさん(以下、テスタ) 1回もないです。それは基本的な投資スタンスが短期のトレードだからです。何十倍とかをそもそも狙うこともないですし、狙う必要がないというか……。

高山 それは前回お話しされていた「ギャンブルみたいな投資」っていうことですかね。何倍っていうのを狙うっていうこと自体が。

テスタ そうです。競馬でいう「大穴狙い」みたいな感じですかね。確率は低いけど当たったらリターンは大きいよね、という考え方もあるんですけど、再現性が低いんですよね。

 あと、10倍とか100倍になるまでにはかなり時間がかかります。例えば、Amazonが10年で10倍、NVIDIAが10年で196倍です。しかし、10年やって外れてしまったら、そこからまた10年、次のやつに10年かかる…ハズレを3回ぐらい引いたら人生が終わってしまいます。試行の回数が圧倒的に少なくなってしまうので、理論ではなく運の勝負と言わざるを得ません。

 それに、10倍や100倍を狙う必要性をまったく感じなくて……。100万円で購入した株が10年で100倍の株価になったとしても、1億円にしかならないんですよね。たとえ、大金を持っていたとしても、将来100倍になるような銘柄、裏を返すとまだまだ小さい会社に、大量の資金を投入することは難しい。