スポーツも勝つために練習するのに、なぜ株は練習しないのか――。累積利益が100億円にのぼる個人投資家のテスタさんに元乃木坂46の高山一美さんが「10年で1億稼ぐ投資術」を聞く短期集中連載。第2回は、「脱ギャンブル、投資の勉強法」を取り上げる。テスタさんが教える「株ドリル(=反復練習法)」は大損して株式市場を退場させられる前に実践したい。(構成/ダイヤモンド・ライフ編集部 松本幸太朗)
スポーツも勝つために練習する
なぜ株は練習しないのか?
高山一実さん(以下、高山) テスタさんは、どこから投資情報をインプットしていますか。
テスタさん(以下、テスタ) 企業業績がまとめられた決算資料から定量的な分析をすることは当然しますが、日常生活の中で見つけた定性的な情報も使いますよ。
例えば、新発売のある飲料品がめちゃくちゃおいしいと感じたとします。これは売れるという直感を持ったら、製造元は?販売店は?上場してるのか?と問いをつなげて、掘り下げていきます。
こんなふうに日々の生活やニュースでも、きっかけはなんでもいいです。自分が「これはいい」と思ったものを、まずは株を買わなくてもいいので、株価が上がるという仮説を持って観察するんです。「新商品が発売される前の決算より後の決算のほうが良くなるはずだ」という仮説です。
よくあるのは、ある商品が絶対に売れると思ったけど、企業規模が大きすぎて業績に影響を与えないというパターンです。
例えば、コカ・コーラのように企業規模が大きく、数多くのヒット商品や強いブランドを持っていると、一商品が売れたところで、全体の売り上げに大きな影響を与えることは稀です。でも、小さな会社であれば、決算の数字は大きく変わります。
このように、実際に株を購入しなくても、仮説を持っていろいろ見ているうちに、少しずつ分かってくることがあります。大切なのは、積み重ねなんです。
ところで、高山さんは何かスポーツをされてましたか?