聞き手が頭をリセットできるようにする

 次に、「トピックにわける」もシンプルです。話したいことが複数にわかれる場合、話がわかりやすい人は内容を細かく切ります。たとえば、新商品の会議なのだとしたら、「まずは商品名の相談」「次に価格の相談」「最後に懸念点の相談」などひとつずつ整理して話を持っていくのです。トピックが明確ですから聞き手も1つずつ話を消化できるので安心でしょう。

 実はこれもトークバラエティなどで使われている手法で、最近お笑い芸人が出るようなトーク番組は細かくトピックがわかれています。「〇〇な話」「〇〇について」など、話す以前からトピックをわけることで、聞き手が頭をリセットできるようにしているのです。

 このようにして、話がわかりやすい人は自分が話したいことよりも「聞き手がストレスにならないこと」に重きを置いて話をすることができます。

 結局、会話は相手がいて成立することなので、当たり前と言えば当たり前なのですが、意外と忘れてしまうことでもあります。

 とはいえ、ちょっとした意識で実践できることでもありますので、ぜひ頭の片隅に入れておいていただけますと幸いです。