大学院就職が多く、就職はそこそこ

  理系の名門大ということもあり、大学院に進学する人も多い。就職は食品、化学、製紙などが多く、有名企業に入る人もそれなりにいる。ただし、学部卒だと営業などの一般職となり、研究など専門職に就くには院卒でないと厳しい。

 院生は研究室枠による就職もあるが、周辺の企業との共同研究で企業とのパイプは増えつつあるが、多いわけではない。基本は足を使った就職活動となる。公務員希望者も多く、2割強が公務員になる。
技術職だけでなく、文系職の公務員もいる。

 進路・就職相談室ではキャリア・アドバイザーに個別相談ができ、多くの学生が利用している。「学内で行われるセミナーやイベントは大々的に告知されないので、注意していないと出遅れる」との声も。

 農工共に有名企業からの評価は高い。実力さえあれば門戸は開かれる。東大、早慶、東京科学大(旧東工大)には競り負けることもあるが、大学名でふるい落とされることはほぼないと考えてよい。