どの姿も素敵なわけじゃない
ダメなところがあってこそ人間

MIKITTY WORDS
相手を二次元っぽく思いすぎ。ダメなところもあってこそ、人間って感じ。

 友達でも彼氏でも、ちょっとした仕草で冷める……蛙化現象ってよく聞きます。

 これって、相手を二次元っぽく思いすぎなんじゃないですか。生身の人間なんだから、少女漫画みたいに、いつどのタイミングを切り取っても素敵、なわけないじゃないですか。その反応が嫌とか、寝顔が嫌とか、車をバックさせているときの顔が嫌とか……求めすぎ?相手をきれいなものだって思いすぎると、ちょっとダメなところを見るだけで、信じられない、みたいな感じになっちゃうのかな。

書影『ミキティ語録 前しか見ない』(CCCメディアハウス)『ミキティ語録 前しか見ない』(CCCメディアハウス)
藤本美貴 著

 相手に対して「えっ?」って思う部分があるように、自分にも「えっ?」って思われる部分がある。だから、「相手もそう思うことがあるのかな」と考えます。自分だけが「え?なんか嫌だな」となるのは、ちょっと上から見ている感じがする。

 そうじゃなくて、「ああ、私も嫌だなって思われているとき、あるのかな。気をつけよう」っていうふうに、自分に置き換えて考えたほうがいいと思うんですよね。

 ダメなところもあってこそ、なんかこう人間って感じじゃないですか。生きているんだな、っていう広い心を持って接するのがいちばんいいかなと思いますけどね。

 みんな、お互いさまなんです。