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何をしても文句を言う人
今日は「何をしても文句を言う人」というテーマでお話ししたいと思います。世の中には、そういう人たちが一定数存在しますよね。
どの職場やグループにもいたりしますし、全体的にそういう風土のケースもあるのではないでしょうか。
そういった人たちが一定数いることを理解しておくだけでも、少しは気が楽になります。
逆らえない人からの文句
何をしても文句を言う人というのは、たとえば、アナタが一生懸命残業していると、「そんなにお金が欲しいの?」と揶揄したかと思うと、定時で帰ると「ちゃんと仕事をしなさいよ」と非難する。
どんな状況でも文句が口をつくわけです。そういう人が職場の上司や先輩、お局様だったりすると逆らえませんから、どうすればいいのか混乱しますよね。
そういう人は基本的に不満を言うことしか考えていないので、最初から「文句しか言わない人だ」と認識しておくだけでも、少しは心が軽くなります。
文句の標的にされないように
そういう人の文句は、いわば動物の鳴き声のようなもの。豚が「ブーブー」、カラスが「カーカー」と鳴くのと同じように、その人たちもただ文句を言っているに過ぎない。そう思えば、少しは割り切れるかと思います。
そうしておかないと、その声に惑わされて、自分のやりたいことをやれなくなり、どんどん辛くなってしまいます。文句を言うことが前提の人たちのことはスルーして、自分のやりたいことを優先するのが一番です。
そうしないと「この人は自分の言うことを聞く人だ」と認識され、文句の標的にされ続け、どんどん深みにはまってしまいかねません。
そういう人だから仕方がない
ネガティブなことを言われるのは気になるものですが、その人たちは文句が鳴き声に過ぎません。犬に「吠えるな」と言っても無理ですし、猫に「鳴くな」と言っても同様です。
だからこそ、まずは「そういう人だから仕方がない」と割り切る。そして、自分のやりたいことをやり続けると、少しずつ周りに鳴き声が文句でない人が増えてくるでしょう。
逆に、文句を言う人に合わせて右往左往していると、その人たちとの縁はいつまでたっても切れません。結局、何を言っても文句を言う人はいるのですから、そうした人の言うことは「鳴き声」としてスルーし、自分の道を進むことが大切です。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。