サウジアラビアのアブドルアジズ・ビン・サルマン・エネルギー相は、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」の生産協定を順守しない国があれば、原油価格が1バレル=50ドルに下落する可能性があると警鐘を鳴らした。参加国の代表者らが明らかにした。それによると、先週の電話会議でのアブドルアジズ氏の発言は、他国が協定を順守しない場合、サウジは市場シェアを維持するために価格競争を仕掛ける用意があるという遠回しの脅しだと、他の産油国に受け止められた。OPECプラスの主要国は2日のオンライン会合で、12月に減産を縮小することで合意した。電話会議の参加者によると、アブドルアジズ氏はイラクとカザフスタンを名指しした。S&Pグローバル・レーティングスのデータでは、イラクの8月の産油量は決められた水準を日量40万バレル上回った。カザフの産油量はテンギス油田(日量72万バレル)の再開で増加する見通しだ。
サウジ、原油50ドルに下落と警告 OPECプラスが協定軽視なら
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