米格安航空会社スピリット航空は、同業ジェットブルー・エアウェイズとの合併計画がとん挫したこと受け、連邦破産法第11条(民事再生法に相当)の適用を申請する可能性があり、その条件を巡り債券保有者と協議を重ねている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者によると、スピリットは法廷外取引を通じたバランスシートの再編も検討中だ。だが最近の協議は、破産法の適用申請に向けて支持を取り付けるため、債券保有者やその他の債権者と合意に達することに重点を置いている。仮に申請が行われたとしても、タイミングは差し迫ったものではないという。スピリットは損失と減収で苦境に立たされている。債務残高は33億ドル(約4800億円)に上り、今後の償還期限への対応が急務だ。これには1年以内に期限を迎える11億ドル超の有担保社債も含まれる。さらにクレジットカード処理会社との債券の借り換えまたは延長の期限も10月21日に迫っている。