何と迅速な対応だろう。イランが181発の弾道ミサイルをイスラエルに撃ち込んだ翌日、ジョー・バイデン米大統領は早くもイスラエルに対し、控えるべき反撃手段を伝えていた。バイデン氏は2日、イスラエルがイランの核施設を攻撃するのを支持するかと聞かれた際に「答えはノーだ」と発言した。バイデン氏はまた、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に対し先手を取って圧力を強める策に、先進7カ国(G7)の首脳を引き入れた。バイデン氏はG7首脳による電話会議後に記者団に対し、「われわれはイスラエルの今後の対応について同国と協議する。G7首脳は全員、イスラエルには反撃の権利があるが、反撃は釣り合いの取れたものにすべきだとの認識で一致している」とし、「われわれはイスラエルに助言する。私はあまり間を置かずにビビ(ネタニヤフ氏の愛称)と協議する」と語った。