イランが1日実施したイスラエルへの弾道ミサイル攻撃は、被害は限定的であったものの、イスラエルの防空網を一部で圧倒したようだ。新たな衛星画像を調査した独立系研究者らが指摘した。このことは、イランがイスラエルに対して新たな攻撃を仕掛けた場合、民間のインフラや人口の多い住宅地が標的となれば、はるかに深刻な結果をもたらす可能性があることを意味する。イスラエルが軍事的対応を考える上で、これは重要な検討事項だ。イスラエル軍は数日中に報復措置を講じると見込まれている。一方、イラン政府は領土内が攻撃された場合、イスラエルの発電所や製油所を標的にすると警告している。イランは4月13日の攻撃で、イスラエルに向けて低速巡航ミサイルや無人機(ドローン)を大量に発射していた。だが今回の攻撃では高速の弾道ミサイル約180発を打ち込み、史上最大級の規模となった。アナリストらによると、その大半はイランの最も近代的な弾道ミサイル「ファタハ1」と「カイバル・シェカン」だった。