運転免許試験場の近くに、「裏校」「裏講」「闇校」などと呼ばれる施設がある。至って真面目な学習施設であることが分かった（写真はイメージです） Photo:PIXTA
運転免許取得に関して、「裏校」「闇校」などと聞いたことはありませんか？ 何とも怪しげなワードですが、実際はどんな所で何をするのでしょうか？ モータージャーナリストで安全運転インストラクターの専門家が、試験場の周りで営業している「謎の塾」の正体に迫ります。（モータージャーナリスト／安全運転インストラクター 諸星陽一）
運転免許試験場の近くにある
「謎の塾」の正体に迫る！
運転免許試験場の近くに、「裏校」「裏講」「闇校」などと呼ばれる施設があることをご存じでしょうか？ 筆者は今までこうした施設との接触がなかったので興味津々、ネット検索をはじめ知人への聞き取りなどを含めて調べてみました。
リサーチを続けると、それらの施設は、学科試験を受けるための“塾・予備校”であることが判明しました。裏や闇といった言葉が使われているので、何やら違法性がある施設なのか？と思ったらそうではなく、至って真面目な学習施設であることが分かったのです。しかし、なぜ裏や闇という言葉が使われるのでしょうか？
まず、施設が自ら裏や闇と名付けたわけではなく、利用者の間でそう呼ばれるようになったようです。その経緯はというと、それらの塾・予備校では実際に「学科試験に出る問題が分かる！」という触れ込みがあったからだと推測されます。
そんなことってあり得るのでしょうか？ あり得るなら、どうやって試験問題を予測しているのでしょうか？ 今回は、運転免許試験場の周りで営業している「謎の塾」の正体に迫ります。
