大学進学を控えた米北部の高校生の間では、意外な進学先を選ぶ傾向が強まっている。目指すのはクレムソン大、ジョージア工科大、サウスカロライナ大、アラバマ大といった南部の大学だ。学生らは、ソーシャルメディアを通じて伝わってくる南部での楽しい大学生活や大学の熱気などを求めていると話す。学生の親たちは相対的な学費の安さやローン負担の軽さ、さらに温暖な気候を口にする。大学のカウンセラーは10代の若者が魅力を感じやすい点として、北東部のニューイングランド地方やニューヨーク州の大学では政治的分断がキャンパスでの対立を招く一方、南部ではアメリカンフットボールの試合で土曜日は盛り上がるなど一体感が得られることを挙げる。卒業後に有望な就職先を見つけやすいとの期待もある。