中国軍は、台湾周辺で新たな軍事訓練を開始した。台湾当局者はこれに先立ち、頼清徳総統が先週行った演説への反応として、こうした行動があり得ると警告していた。台湾の頼総統は10日に台湾の主権を再確認し、台湾を統治したことがないにもかかわらず台湾を代表する権利はないとし、中国側の主張を否定する演説を行っていた。中国政府は、5月に就任した頼氏を台湾独立の強固な支持者であり、台湾を自国の領土と主張する中国共産党の指導者にとって容認しがたい存在とみている。中国人民解放軍東部戦区司令部は14日、陸海空軍とロケット部隊が参加し、台湾本島と離島周辺での海上・航空合同訓練を開始したと発表した。東部戦区司令部の報道官は、「『台湾独立』を主張する分離独立勢力に対する厳重な警告だ」とし、中国が主権と国家統一を守るための「合法的で必要な作戦」だと説明した。