どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。職場で「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から賛否両論を巻き起こし、「こんな本が30年前に欲しかった」「人間の深層心理を突いている」「上司サイドにも対策が必要」などと話題沸騰中である。今回はその中から「出社する人が出世する理由」についてお伝えする。
「出社」と「リモートワーク」、どちらが出世する?
皆さんは、会社に週何回出社していますか? 中には完全リモートワークをしている人もいるかもしれませんね。
かつてのコロナ禍でリモートワークが盛んになっていましたが、直近だと日本も「出社」のほうに回帰してはじめているという話があります。本当は出社で働いたほうがいいのか、リモートワークで働いたほうがいいのか、どちらがいいのか非常に悩みますよね。
僕はメガバンクで働いているのですが、そこでわかったのは、僕の職場では「出社」したほうが出世する確率も上がるということです。
なぜテレワークをするよりも出社するほうが出世の確率が上がるのか、今回はその理由をお話していきましょう。
職場にいる「相談しやすい」人は、どんな人?
まずは皆さんの職場の日常風景を思い出してみてください。オフィスには何人くらいの人がいるでしょうか。また、テレワークをしているのは何人くらいでしょうか。当然ですがテレワークをしている人の席は空席になっていると思います。
ではここで、あなたが上司だとして、今からやろうとこっそり考えている「新規プロジェクト」があるとします。そのちょっとした相談や依頼をしようと思い立ったときに、あなたは誰に相談を持ちかけますか?
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おそらく、まず「職場にいる人」の中から誰かを選ぶのではないでしょうか。テレワークをしている人とはチャットやメールでは相談できますが、ちょっとした話をするだけだと面倒ですし、会話のラリーを続けるのも面倒ですよね。
では次に、あなたがオフィスで「見つけないといけない資料」があるのですが、それの場所がわからなくなったとします。その時、部署の誰に質問をするでしょうか。
これもきっと同じだと思います。「職場にいる人」のほうが、相談しやすいですし、物理的に棚やデスクを探さないと行けない場合であれば、職場にいる人と一緒に探したほうが早いでしょう。
実はここに、職場で「出社している人」が出世しやすくなる理由があります。