ただそこで重要なのは、チームとして優勝を目指し続けて「日常」や「取り組み」を充実させることで、何の根拠もなく、日々の意識も低いままで、簡単に目指せるものではありません。

 勝者のメンタリティをチーム内に根付かせるため、細部に拘り「心技体」におけるハイレベルを意識させ、徹底して積み上げていくのです。日々の「継続」が、無意識の「習慣」となるよう、繰り返し、繰り返し浸透させていくのです。

頂点に辿り着くために必要な
「思考」「実践」「習慣」

 優勝するチームと準優勝に終わるチームには大きな違いがあります。

 結論を言うと、頂点に辿り着くために必要なのは「思考」と「実践」、そして「習慣」です。

 私の経験から話すと、優勝するチームは「隙がないチーム」。隙がないチームは、選手やスタッフ、すべてのメンバーの「思考」や「実践値」が違います。勝つための思考をチームや組織全体で共有し、実践できるチームは強いのです。

 もう1つ大事な要素は「習慣」です。

 良い習慣、勝つための習慣というものがあって、いかに早い段階でチーム内にこの習慣を浸透させることができるか。そうすることでチームから良い発想、良い判断、良い行動というものが自然に生まれてきます。これが組織を蘇生させる「鍵」になります。