こういった思考や習慣を1日でも早くチームに浸透させ、確立させます。勝つための「思考」が身につくのに伴い、選手たちが前向きになっていくと、監督が細かいことを言わなくても自ら良い判断と行動をとっていくようになります。
黒田剛 著
こういった流れや歩み方が自然と出てくるよう洗練させていくことが「勝つ組織」にとって最も重要な要素になるのです。
私たちはプロチームです。サッカー選手として、監督として、プロフェッショナルを徹底して目指していかなくてはなりません。他の競技でもビジネスでも同じかもしれませんが、やるからには「頂点」を目指し、細部にわたり良い習慣を積み上げていくことが重要なのです。青森山田高校で監督をしてきた28年間もそうでしたが、日本一を目指さない選手は1人もいなかったと記憶しています。
J1昇格を目指すために2位以内を目標とした時点で、優勝を目指すチームマネジメントは絶対にできません。何度も言いますが、優勝と準優勝のマネジメントは絶対的に違います。組織を率いるリーダーは、ナンバーワンを目指すという信念やモチベーションを持って臨まなければいけません。