いざというときに体を張れるか
勝負の明暗をわける「肝」
黒田剛 著
勝率や失点率を考えても、シュートブロックを怖がって身体を張れず逃げてしまうプレーと、心から絶対に止めたいと正対して1歩前に出て身体にボールを当てにいく勇気あるプレーでは、シュートを防げる率がまったく変わってきます。ここに選手のスキルの差は関係ありません。まさしく「性格」の差で勝負の明暗が分かれてきます。
どんな職場でも同じです。仕事の取り組みには「性格」の差が結果や成果に顕著に表れてきます。「やれているようで、やれていない」「やっているようで、やっていない」「頑張っているようで、頑張っていない」こんな感じの人は必ず存在します。
ベテランと呼ばれる人であっても、何年勤務していても、そこの「肝」が身についていない人はダメです。いわゆるサッカー選手のキャリアも同じ。「肝」を心得ずに積み重ねたキャリアは「何もしてこなかった」のと同じなのです。もちろん自慢できるキャリアとは言えません。よって「スキル」の追求だけでサッカーは上達しないのです。究極のスキルが「性格」とはまさにこのことなのです。